Gold Signature Business Seminar

「革新は、非常識から生まれる」

映像はCNNj放送にて放映されたものです。

CHIVAS18 GOLD SIGNATURE AWARDS 2013 presented by GOETHE
審査員選考部門 受賞
エイベックス・グループ・ホールディングス(株)代表取締役社長CEO

日本のエンターテイメントビジネスを牽引し、創業から約20年で音楽ソフト市場No.1の地位を獲得するに至ったエイベックス。その成功を導いた革新的な発想は、どこからくるのか。同社の歴史を紐解きながら、松浦氏がビジネスマインドを語った。

貸レコード店から始まり、音楽出版と制作、アーティストのプロデュースなど事業を広げながら変化と成長を繰り返してきたエイベックス。しかし、「時代や環境が変わっても、変わらないことがある」と松浦氏は3つの考え方を紹介した。

ひとつめは【誰もやらない。だからやる】ということ。いまでこそ当たり前に目にするCDのテレビCMも、かつては御法度という風潮があった。しかし、ドラマなどのタイアップが難しいダンスミュージックの認知を広げるには、CMを作って流すしかない。「思い切ってやってみたところ、翌日から売上がものすごく伸びた」という。また、CD購入者を対象にした無料招待イベントといったプ ロモーションも、エイベックスが先駆けだった。誰もやらないからこそ、そこにチャンスがあり、革新が生まれるに至った好例だ。

ふたつめは【いつも、すべてに“何でだろう”と疑問を抱く】という考え方。エイベックスは、CDが売れなくなることも見越し、映画配給にも取り組んできた。しかし、映画配給ビジネスで儲けるのは仕組み的に難しい。ではどうする?映画館以外で流せるスクリーンは?と疑問を突き詰めた結果、行き着いたのが携帯電話だった。エイベックスは、2009年にNTTドコモとともに動画配信サービス「BeeTV」を開始。スマートフォン普及とともに急激に成長し、音楽CDの売れない今、同社の売上を下支えしている。

そして3つめとなる考え方が【業界の常識は非常識】だ。エイベックスは、NTTドコモの「BeeTV」に続いて、ソフトバンクモバイルとも「UULA」を開始し、同様のサービスを展開している。「ドコモと一緒にやっているのに、ソフトバンクとも始めるなんて考えられないと言われたが、これも携帯キャリア業界の常識を知らなかったからこそできたこと」と松浦氏は振り返る。

現在では、エイベックスの常識が業界の常識になってしまっているという。「そんな状況の中で怖いのは、まったく異なる業界から挑戦してくるケース。例えば、IT出身の企業が音楽業界で革新を起こすなんていうのも今後十分に起こりうる話」と松浦氏は聴講者にチャレンジを促しつつ、エールを送った。

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